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ジュネーブ訪問と今後のキャリア・パス

夏休み最後のお出かけはスイス・ジュネーヴでした。といっても旅行ではなく研修プログラムへの参加です。世界中で最も国際機関が集結していると言われているジュネーヴで、さまざまな機関を訪問し、それぞれの業務はもちろん、国際機関で働くためのノウハウ、働いている方々のこれまでまたは今後のキャリア・パス等までお話しを聞かせていただくとともに、国際機関で働いた日本人の大先輩でもある元採用担当の方のカウンセリングを受けるなど、非常に充実したプログラムでした。

このプログラムを主催しているのは、元外務省で国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)等で長くキャリアを積まれた松元洋さんが代表理事を務めるNPO法人、日本救援行動センター(JARC)です。このNPO法人の主たる活動はマケドニア等で行っている人道支援なのですが、日本人の人材育成にも相当コミットしています。松元さんとも今回お目にかかれましたが、非常に情熱的な熱い思いをもった方で、国際機関で働く日本人を1人でも多く送り出したいというエネルギーに満ちあふれていました(といってもしゃべりは淡々としていますが)。

では、今回我々が参加したこの「国際公務員を目指す人のためのジュネーヴ国連就職研修会」ですが、何が充実していたのか、簡単に振り返ってみたいと思います。

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1 さまざまな国際機関への訪問

事前の参加者の希望を踏まえて、幅広に国際機関への訪問をアレンジしてくれました。また邦人職員がわざわざ参加者の宿泊先まで出向いてくれることもありました。
【今回話を聞くことができた国際機関】
 ○国際労働機関(ILO)
 ○国連欧州本部:見学ツアー
 ○国連貿易開発会議(UNCTAD)
 ○国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)
 ○世界保健機関(WHO)
 ○国際移住機関(IOM)
 ○国連開発計画(UNDP)

欧州本部です。
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現在ツアー参加中。
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ちなみに国連憲章。お土産に(?)
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あとジュネーヴの日本政府代表部にも何度もお邪魔し、担当の書記官の方との意見交換はもちろん、大使や公使との懇談の時間もいただきました。魚尾獅は、これまでも大使館関係の方とのつながりはあったのですが、国際機関への就職のためにここまで日本政府がプッシュをしてくれているというのは知りませんでした。ある意味、現時点では応募していないような我々でも、代表部の幹部が時間を割いてくれたことに対しては、松元さんの人徳と代表部自体のコミットの表れなんでしょうね。

国際公務員を目指す場合、さまざまな機関を訪れることは本当に重要だと思います。なぜなら、我々は得てして、各機関に対してステレオタイプなイメージを知ってか、知らずか持っていることが多いからです。魚尾獅自身も、UNDPに関心がありましたが、自分のやりたいことが本当にUNDPでできるのか、UNDP以外でできないのか、と言われたらそこまで考えが至っていなかったんですね。

実際に各機関を訪れると、本当にいろいろな機関がいろいろな仕事をしています。特に魚尾獅のような特定の分野を深掘りした専門性を持っていない人間の場合は、より広い機関の広い業務を知っていないと、ポストに応募するチャンスすら逃してしまうことになります。

逆に悪くいえば、それだけ機関ごとに重複しているエリアもあるし、各機関も生き残りのために流行りというか注目の分野を自分の仕事に取り込もうという意識も相当あるようです。これは効率性という点でいろいろ課題はあるでしょうが、少なくとも世界中の現場に需要があり、必要とされているサービスであるなら、機関の看板はともかく、サービスを届けることは急務だとは言えるでしょうね。そしてそれで必要とされるポストがあるなら、就職を目指す人にもありがたいわけで…。


2 立場の異なる職員との面談

幅広い機関を知ることも大事ですが、会う職員の幅も大切です。みなさん、異なった専門性、バックグラウンド、将来のキャリア・ビジョンを持ってらっしゃいました。お目にかかった方は邦人が多かったですが、そうでないスタッフともお話しする機会はたくさんありました。年齢も性別も加えるといろいろ異なるスタンスの方と話できたのは有益でした。だいたいの機関とも、同じ機関から2~3名の方と話す機会があったように思います。

例えば、各機関の幹部、中堅、JPO、インターンと単なる職責だけでもいろいろ違いがあります。幹部は何と言っても経験豊富ですし、自ら選考プロセスに関わっているし、実際の面接を担当してきた方たちです。就職を希望する人にとってこれほど有益な情報源はないと思います。一方、JPOやインターンはまさに今選考をかいくぐってきたり、これからキャリアで悩む人たち、いわば仲間として大変貴重です。中堅の方は、年齢的にも近いことがあるので、今後のキャリア・パスを考えるうえで非常に参考になります。

研究系とプログラム・マネジメント系でも大きく違いますね。私自身は今さら研究系にはなれませんが、やはり研究を生業としている方とマネジメント系では視点が大きく違います。その反面、双方とも強調されていた国際公務員として必要な資質の1つは「書く能力」でした。視点が違うとはいえ、双方の立場の方が同じことを強調されている場合、それは本当に必要な資質なんでしょうね。

あと、番外編として、日本から短期でこちらに来ている大学生と話す機会がありました。今度はこちらがアドバイスするような立場になるのですが、それはそれで有意義でした。立場が変わると、自分が360℃違う角度から見ている(見られている)ような感じになって、自分で自分を見直すタイミングとしては良かったと思います。

他にも、男性と女性、日本人と非日本人等々、異なる立場の方々と会ってお話しをすると、本当にいろいろ違いがあって面白かったです。全ては詳細に書けませんが、こういった機会を通じて、自分とは縁のない世界と思い込まれがちな国際公務員の世界が、非常に身近な、普通に就職先の1つとして考えられるようなところまで近づいてきたような印象があります(もっともそれと採用されるかは全くの別問題!)。異常に潔癖な世界でも、異常に混沌しているわけでもない、ちょっとユニークな多国籍な職場ってのがこういった国際公務員の「本部」での業務なんでしょうね。フィールドは全く別世界でしょう、きっと。

これはWHOのオフィス。
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3 就職活動のための講義と個別カウンセリング

元OECDで人事をされていた方が定年退職を機にみずから人材コンサルタントとして事業を立ちあげられました。今回の研修では講義と個別カウンセリングを受講できました。具体的なアドバイスをここで書くことは控えますが、非常に有効なアドバイスをいただけました。というのも、自分でこうなんじゃないかな?って疑問に思っていたことを客観的な立場から聞いていただき、非常にクリアにお答えをいただきました。おかげさまで自分のキャリアの方向性を見出せた気がします。


4 参加者間の交流

今回は参加者は4名でした。主催者的には少ない方がきっと困ることもあるんでしょうけど、参加する側としてはこれほどおいしいことはありません。懇談の場でも何でも1人あたりが使える時間は増えてくるわけですし、先ほどの個別カウンセリングも、もし参加者がもっと多ければ1人あがりの時間は減っていたでしょうから。

でもそういったことよりもっと重要なのは、その4人と過ごした濃密な時間です。夜はほぼ毎日飲んで語り合いましたが、同じ共通の目標があるとはいえ、いきなり集まってきた4人が意気投合できたのも、本当に縁だと思います。男女2人ずつ、私ともう1人の女性は同い年、残りの男女も同じ大学の同級生と2世代の男性女性という不思議な組み合わせ。フランス、ベトナム、ジンバブエから集合してきた本当の偶然の出会いが、この研修後もずっと連絡は取り合っていくだろうし、みんなの活躍ぶりはきっと自分の刺激になるでしょう(そして自分も刺激を与えられるぐらいでなくちゃ)。実際、うち1人は某機関のミッションの面接を通過し、ロスター登録されたのこと。それがゴールじゃないとはいえ、スゴイ!

半日だけ時間があったので、みんなでレマン湖を眺めてきました。6月のローザンヌ以来です。
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またまたチーズ・フォンデュ。これも6月のローザンヌ以来。
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5 そのほか、手作り感満載な研修運営や素敵な宿泊施設

内容は非常に濃く洗練されていますが、運営自体は非常にアットホームという感じの運営。代表理事の奥さんや息子さんがお手伝いに登場するなど、本当に手作りな感じ。非常に融通の利くというか、良い意味で自由な感じ。

スイスは物価がバカ高いことで有名ですが、今回の宿泊施設はユース・ホステルのような施設。交通の便はどうしようもないぐらい不便ですが、森の中にあって、庭でビール飲んだりするのにはいい施設でした。フランスと違って、英語もOKですし、料理はそのときに泊まるスタッフが家庭料理を披露するみたいな感じで、施設そのものもアットホームな感じ。貴重な経験でした。
(ただモノは何もないので、食料や飲みものは市街から調達してこなくちゃダメ。)

ちょっと暗いけどこんな建物。
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周りは草原。夕方はこんな感じ。
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夕食は野菜たっぷりで健康的。そして作ってくれたスタッフと一緒に談笑しながら食べるってのが楽しい。
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自分にとって非常にラッキーだったのは、いろいろな就職活動(MBA後の就職)、インターン、この研修会と一続きにこなしたことで、自分の今後のキャリア・プランが相当明確になりました。インターンの記事でも書きましたが、自分の専門性をどうするか、自分をどういう立ち位置に置いて、自分の専門性、つまり差別化できる強みを持つかということをずっと考えて来ました。

結局、次は日本のODA機関で働くことに決めました。将来は国際機関で働くことも視野にいれながら…ですが。他の修士やPhD等、アカデミックな経験への憧れもあったのですが、やはり自分のこれまで積み上げてきた実務経験を活かし、広くさまざまな行政分野に関わってきた経験をマネージャーとして活かせるよう、引き続きプロジェクト・マネジメントに関する経験をもっと積んで、次のキャリアに備えたい、それがここ4ヶ月間ほどの私の成果だと思います。

本ブログのタイトルはキャリア・パスと題していますが、これまでキャリアの話はほとんど書いてきませんでした。書けるほど考えがまとまっていなかったからなんですが。でも、当面はこれで行こうという骨太の方針ができたので、それをベースに、でも必要に応じ柔軟に、キャリアを重ねていきたいと思います。

個別にお世話になった方も多数いらっしゃるので、そういった方々には別途ご報告させていただきますが、とりあえずMBAの最終学期にあたって、ひとまずキャリアの方向性を固めたということだけここでお知らせできればと思います。

何はともあれ引き続き精進していきます。
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フランスへ戻ってきました!

1ヶ月以上の日本滞在を終えて、再びフランスへ戻ってきました。MBAプログラムもいよいよ最終4学期に突入します。泣いても笑ってもこれが最後かと思うと、焦りにも似た気持ちが芽生えてくるのですが、残された自由な時間をめいいっぱい有効に使おうと思います。

来週から持続可能な投資(Sustainable investment)と題した選択科目も始まります。4学期の選択科目についてはまた改めて記事にできればと思っています。

とりあえずあと4ヶ月ちょっとぐらいしか滞在できないフランス生活を充実させるべく、気合いを入れ直します。

(といいつつ、実はすぐにフランスを離れてお出かけします。それについてもまた後日。)

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インターンを終えて

インターンの話をいろいろ書くこともできないまま1ヶ月のインターンが終わりを迎えました。いろいろバタバタしていたこともありますし、どうしても具体的な仕事内容を対外的に話すわけにもいかないという事情もありました。でも、個人的には、将来を考えるうえでいろいろな発見というか気づきがあったので、自分の中長期のキャリアを考えるうえで、どう活かしていくかという観点からお話ししようと思います。

今回のインターン先は、いわゆる開発系のコンサルティング企業でした。魚尾獅はこの会社で働くのが初めてというのは当然だとしても、そもそもコンサルティング企業で働くのも、それどころか一般の企業で働くこと自体も初めてです。なので、今回気づいたことが、この会社特有なのか、業界特有なのか、企業特有なのか、それすらクリアに判断はできない気がします。ただそういったことを考えても、仕事を通じて、仕事の内容云々ではなく、会社のこと、開発コンサルのこと、開発業界のことを、自分で考えたり、飲みに行って他のコンサルタントといろいろ議論したりできたことは本当に有益でした。

ということで、以下、つれづれなるままに書いていきます。

1 コンサルタントは一国一城の主

当たり前ですが、コンサルタントは専門性でメシを食っているわけで、会社とはいえ個人事業主の集まりという印象を受けました。その専門性というのも、ベースとしては学部や修士課程等で学んできたことがベースにあるのですが、実務を通じてそれを広げていこう、ニーズに合わせて進化していこうみたいな明確な意思を感じます。

例えば、日本語教育が専門だったコンサルタントが、さまざまな研修の実務を通じて、人材育成全般、特に公務員の研修に特化していくなど、掘り下げていくというよりはむしろ守備範囲を広げながら専門性を磨いていく姿勢は個人的には非常に共感できました。

開発コンサルですので、国内案件でも国外案件でも政府系の案件を受注してナンボという公共に依存した体質だというのは、会社としてはもちろんその通りですが、個々のコンサルタントは、むしろ会社そのものに依存している人たちが少ないように感じました。つまり、会社にしがみつくと言うよりは仕事を通じて自分たちの専門性を磨いていくという意識が強いように感じました。自分がこういう仕事をやりたいからこの案件を取りに行きますよ、もちろん会社としてやるからにはちゃんと利益を上げますから・・・みたいな感じですかね。こういう姿勢は、今まで自分が仕事で関わってきたコンサルタントやコンサルティング企業(特に建設関係)ではあまり見られなかったものでしたので、面白いなって思って見ていました。

2 組織として、プロジェクト・チームとしてのコミュニケーションの大切さ

個人事業主の集まりとはいえ、プロジェクトそのものは組織的に動かなくちゃいけないということで、円滑なコミュニケーションにはかなり気を遣っているなって感じました。私がお世話になった会社も、現社長が創業者で、コンサルタントたる者かくあるべし、みたいな理念があって、コミュニケーションもその中の1つみたいです。近年、組織が大きくなってきている関係で、弊害も出始めているらしく、特に幹部はそのあたりをかなり意識していました。

確かに私も最初の印象は静かなオフィスだなって思いました。パーティションで区切られたブースで周りのコンサルタントは全く見えないので集中はしやすい環境ですが、その分、コミュニケーションには支障がでるのかもしれません。

その反面、抱いていたコンサルティング企業のイメージと比べて若い人が多いなぁという印象もありました。コンサル業界なの中でもさらに特異な開発コンサル業界で、こんなに若い人がいるなんてと正直驚きました。コミュニケーションに課題を感じているとはいえ、やはり先輩コンサルタントが若いコンサルタントの面倒というかサポートを上手くやっている様子は窺えました。

3 プレゼンテーション・スキルをトレーニング・スキルに深めていくこと

やや個別の話になりますが、コンサルタント、特に開発業界では、相手国政府がカウンターパートになることが多いです。そしてプロジェクトそのものが相手国政府職員の人材育成を目的にしていることも少なくありません。そうなるとコンサルタントのスキルとしては単にプレゼンをしておしまいというよりは、相手国政府職員に対する研修ということでプレゼンというよりトレーニングをする機会が多いわけです。
こうなると、単なるプレゼンのときに必要とされるスキルとは違うものが求められますよね。一般的なプレゼンテーションの場以上に、トレーニングは、小学校の先生と生徒の関係とまで言うのが妥当かどうかはともかく、バックグラウンドや実務経験に関して、教える側と教えられる側に相当のギャップがあると思います。そこを埋めていくという観点から、トレーナーとしての高いスキルがコンサルタントに求められているということを今回のインターンで痛感しました。

4 語学やプロジェクト・マネージメントなども必要なスキル

上記のほか、語学はもちろん避けて通れないです。魚尾獅の場合はどう考えてもフランス語は避けて通れないです。アフリカ、特に西アフリカ案件を担当するためにはフランス語必須です。

あとプロジェクト・マネージメント。これはHECの授業でも選択科目で行われているのですが、自分自身これまで興味がなく全く無視していたのですが、この管理は、時間・コストを合理的に管理していくということで、コンサルタントとしては非常に重要なスキルです。既に最終学期に受講する授業の登録も終わっているので正規にはどうしようもできないのですが、何とか勉強しようかなとちょっと考えているところ。

5 つまるところコンサルタントの「専門性」とは何なのか

結局、今までジェネラリストして仕事をしてきて、そしてMBAプログラム自体もジェネラリスト系の最たる修士課程なので、自分は「専門性(=手に職ってやつですね)」に縁がないなぁと思っていたのですが、この、ジェネラリストとしての専門性は何だろう?というのが今回のインターン中に何度も考えさせられたテーマでした。

システム・エンジニアとプロジェクト・マネージャーの違い、なんて話も今回のインターン中で盛り上がった話題の1つでした。とあるコンサルタント氏からは、その違いは映画制作でいうところのディレクターとプロデューサーの違いみたいなものだよって言われ、なるほどと妙に納得しました。どちらもプロジェクトを転がしていく人という点ではジェネラルな感じですが、前者(ディレクター)は演出ということで作品の内容について直接的な責任を負うことになりますが、後者(プロデューサー)というのは企画立案、予算確保、作成、完成まですべてのプロセスを受け持つわけです。俳優をスペシャリストとした場合、ディレクターもプロデューサーもジェネラリスト的な業務ですが、これらのジェネラリスト業務も立派な専門性だなって強く感じました。

いわゆる文系という専門性がないとか事務屋と言われる部類の人間として、魚尾獅もこのプロジェクトを回す仕事に焦点を当てていくか、もう少し専門家というか映画俳優的のようなプレイヤー側の立ち位置を目指すか、このあたりが今後の課題だなってことを今感じています。そしてプロジェクトを回す仕事でも、ディレクターの立ち位置とプロデューサーではさらに違いがあるわけで、ジェネラリストだから専門性がないという単純な話ではないことも痛感するとともに、自分の立ち位置をどうするかってことはさらに考えさせられました。

専門性とはつまるところいかに差別化するのかってことだと思います。ディレクターを目指すか、プロデューサーを目指すか、もう少しフィールド・プレイヤーとして俳優の立ち位置なのか、どの分野というか土俵で戦うのかは次のキャリアでもう少し道筋をつけていきたいなって考えていますが、単純に「自分には専門性がない」なんて考えるのは止めようと思います。

これって、結局、私自身が自分に専門性がないってことを過剰に意識しすぎているってことかなと思います。理系だったら単純に専門性があるってことでもないし、技術の世界だと流行り廃りもありますし、現場を少し離れるとついて行けないなんてこともザラにあります。プロジェクトを転がす仕事はむしろ経験を積み上げていく要素の方が大きいですね。立ち位置を考えて差別化を目指すうちに、どんなにジェネラルな分野であれ、自分の専門性は積み上がっていくのではないか、今はそう考えて行動していきたいと思っています。ちょっと(かなり?)抽象的な話でわかりにくいと思いますが、自分の中ではこのインターンでいろいろ消化できたトピックでした。

さらに具体的な職探しというレベルに落とし込むとすれば、やはり政府系機関のポジションで仕事をし、ガバナンスといったやや広範囲な分野、それに民間セクター開発、特に中小企業支援などこれまでやってきた分野をベースに自分の立ち位置を築いて(それが専門家的な役回りかプロジェクトを回す立場かはわからないが…でもおそらく後者かな)、将来は国際機関などの仕事にも挑戦したい、そういうイメージでしょうか。まだまだ漠然としているし、そのために何をすべきかってことはいろいろあるけど、少なくとも1年前よりは、将来キャリアについて、かなり現実感のある具体的なイメージが持てるようになりました。

そういう意味で本当にこのインターンは充実していました。素敵な人の出会いという意味でも本当に有益です。必ずまたどこかで再会しそうな、そんなネットワークの広がりを感じましたしね。

ただ他の外資系企業のインターンのような好待遇とは無縁ですので、その点はお含み置きを。国際協力業界のインターンは国連機関でも原則無報酬ですから、そこはどうしようもないですね。
(ここまでいろいろ言った挙げ句に、最後の最後にそれを言うなって??)

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MBA Tourに参戦

先日、東京で開催されたWorld MBA Tour Premiumに在校生として参加してきました。少し前まで受験生としてこの手のツアーに参加していた身としては、在校生として参加できることに感慨深い思いを持ちつつ、日本でのHECのプレゼンスを高めたいという思いと併せて、インターン先の仕事を早く切り上げて参加することにしました。

都内某ホテルで開催されたこのイベントで、HECブース内で2時間ほど、質問に来られた方の対応をしました。対応中はずっと話を聞いたり答えたり…で気づきませんでしたが、終わると途端に疲れがドッと出ました。相当のどが渇いたこともあり、その後飲んだビールのおいしかったこと!

それはともかく、今回の経験で感じたことですが、だいたいブースに来られる方は大きく3つのタイプに分けられるように感じました。以下、簡単にコメントしてみますが、もし受験生の方で本ブログを読まれている方であれば、タイプ別MBA Tour TIPSみたいな感じで読んでいただくと良いかもしれませんね。

1 志望校は全く白紙・一般的な各校情報収集タイプ

非常によくあるタイプですが、このタイプで興味深いのは、大半の人が「あんまり調べてなくて申し訳ないですが…」とか「漠然とした質問で恐縮ですが…」という前口上から始まります。魚尾獅はいつも「気にしなくて結構ですから、今ここでHECに詳しくなってお帰りくださいね」と言うようにしています。もちろん私も就活の時とかに時たま発している言葉だったりするのですが。

このタイプの方は「HECの特徴って何ですか?」「HECの強みはどんなところですか?」って質問がだいたい次に続くのですが、この質問自体、私はイマイチな質問だとは全く思いません。ただ重要なのは、この質問をする時には必ず自分の関心か最低でもバックグラウンドだけは相手に伝えておくべきだってことです。そうじゃないと非常に答えにくい。学校の特徴っていうのは各校毎に存在するのは間違いないのですが、どのコンテクストか、何と何とを比較するかで伝え方はかなり変わってきます。アカデミックな話か、校風のことか、環境のことか、内容でも相当違ってくるので、質問の前に少しでも情報をこちらに与えていただけるとこちらも話がしやすくなります。さもないと、カウンセラーのごとく、こちらから質問を投げて方向性を見定めていくことになるので、こっちが質問して本来の質問者が答える側になっているという妙な光景が生まれてしまいます。

同じ漠然とした質問でも、他に興味のある学校や国と比べて質問していただいた方が面白い答えができるかもしれません。どんな卒業生、在校生も志望校を絞るプロセスや併願した経験を持っているので、それと絡めて、なぜ最終その学校に進学したか、その際決め手になった特徴とか強みは何ですかって尋ねた方がただ漠然と聞くよりは答えやすいですね(少なくとも私は)。

あとこういう質問は聞く相手で答えは大きく変わってきますし、卒業生・在校生でも質問に対する答えの上手い下手がかなりあるので、時間はかかりますが同じ学校でも複数の人に尋ねるというのも良いと思います。

2 キャンパス・ビジット準備中タイプ

このタイプのポイントは、卒業生よりも在校生と話すべきだってことです。特に7月や8月など、夏休み時期に行われるこの手のイベントではインターン等で一時帰国中の在校生が(今回の私もそうですが)結構多いです。ブースで在校生の方はいらっしゃいますか?と尋ねてみてください。もしラッキーなことに在校生がいた場合はしっかり名刺交換して帰ってください。こちらとしてもキャンパス・ビジット検討中と言われると、対応への熱意がやはり高まりますし(他の方への対応も熱意は持っていますけど)、質問者はその方をコンタクト・パーソンとしてしばらく使えるわけですから、ぜひ在校生狙いを心がけると良いと思います。

このタイプの場合、生活環境とかの質問も多くなる傾向があります(ま、ビジット考えるぐらいだから当然ですが)。こうなると性別、私費社費の別、年齢等で近い人が当日ブースにいるかというのも重要ですね。今回、HECでは私費生が私だけだったので、結果的に引っ張りだこになりました。逆に言えば、このイベントに備えて卒業生を呼び集める参加学校側も、そのあたりもう少し意識した方がいいかもしれませんね。

3 こんな勉強がしたいタイプ

割と勉強したいことをはっきりと持っているタイプ。この場合は、逆に在校生より卒業生に聞いた方がいいかもしれません。HECの場合は、選択科目の履修も始まっているのでそれなりに答えられることも多いですが、米国の2年制MBAだと必修のコア科目しか終わっていないため、選択科目の話題は苦手なんてこともあります。

このタイプの方は将来のキャリアパスがある程度イメージできているので、一社会人として考えても、普通に話をしていて非常におもしろいです。名刺交換をしても後から見てすぐ思い出しますね、このタイプの人たちは。どうしても細かい話にはなってしまいますが、それとともにHECの強みとかいった一般的な話にも帰結できるので、周りで聞いている質問待ちの受験生の方の参考にもなるので、こちらとしても答え甲斐があります。
(この手のイベントでは、質問待ちの方が列に並んで質問を待つ感じになります。私も受験生時代に待っている間の時間がもったいないなぁっていつも思っていたので、今はできるだけ、私の周りを数人が囲むようにして、1人の質問をみんなの顔を見ながら話すように心がけています。)

魚尾獅の場合、やはりソーシャル・ビジネスに関心のある方からの質問を受けることが多かったので、自分が前学期に受講したソーシャル・ビジネスの認証プログラムの内容を適宜交えながら説明をしました。後から手持ちの追加資料を送りますね、みたいなこちらからのフォローアップも何人かの方の求めに応じて行っています。そのような方々にとっても、卒業生や在校生からならではの情報が聞けたと喜んでいただけますし、こちらも、質問者の方々のエッセイやインタビューのネタ、そもそもMBA留学のモチベーションにもつながる大事な話なので気合いも入ります。それだけこちらもやり甲斐たっぷりってことですね。


私も会場を回ってみましたが、受験勉強中の方だけでなく、質問を受ける側の卒業生や在校生もタイプはいろいろ。やりとりを一部始終聞いていたわけではないので私が誤解している可能性もありますが、結構いい加減なコメントをしている人(「一目見て分かったけど、あなたはうちの学校に来た方がいいですよ」みたいな…)、他校や他国をけなす人(「どこどこは辞めた方がいいですよ」「あの町はスリばっかりですよ」とか…)とかを見ると、正直なところガッカリはしますね。

アドバイスの方法や内容は人それぞれですし、合う合わないもあるでしょうから、受験生のみなさんは広くいろいろな方から話を聞くことをオススメしますし、我々在校生としても、そして今後卒業生になる(であろう?)身としても、高い意識を持って受験勉強中のみなさんと接していかないといけないというのを痛感しました。もちろん、個人的にはそれでも十分楽しかったですけどね。

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エッセイ採点体験から考えたこと

引き続き国連フォーラムのスタディ・プログラムのネタで…。しつこくてごめんなさい。

このスタディ・プログラムは参加者の決定にあたり、書類選考を行います。今回、運営側に入っている魚尾獅も選考プロセスに関わりました。選考時に見るのは、与えられたお題に対する和文エッセイと英文エッセイです。分量的にはそれぞれA4で2ページ程度。かなり内容的には自由なものです。

このスタディ・プログラムでは、選考結果の公表にあたり、採点基準、個々人の採点結果、選考時の順位等は公表しないこととされていますので、それに関わるようなことはここでは言及しませんが、わざわざここでブログのネタにしようとしている理由は、年齢やバックグラウンドの異なる応募者が出してきたエッセイを読んで採点するという作業が思った以上におもしろかったのですね。

おもしろいというか大変という方が正確かもしれません。お題がシンプルなだけに多種多様なエッセイが出てきます。日本人である以上、英文エッセイの方が読むのに骨が折れそうに思えるかもしれませんが、和文も同じぐらいかそれ以上に大変でした。もちろん読むのは比較的楽ですが、採点するという意味では結構大変です、和文であっても。ある程度の数があるとかなりの負担感になります(答えのはっきりしているテストの採点とかだったら単なる作業で楽だけど、これはそうはいかない)。

ちょうどビジネス・スクールに出願しようとしていたころ、MBA受験予備校の濱口塾で、濱口塾長から「ネタの再考を」「これだとアドミは最初のパラグラフで読むのをやめる」「これだけだと読み手には伝わらない」等々、叱咤激励されたことを思わず思い出してしまいました。逆の立場になるとよくわかるものです。

このブログは受験勉強されている方にも読んでいただいているようなのですが、受験生のみなさんにも、一度採点側になってみるといろんなことがわかりますよって言いたいところです。ま、普通はそんな経験なかなかできないので今回感じた良いエッセイ(あくまで私の主観ですけど)について何点かコメントしてみたいと思います。

1 バランスの取れた全体構成
ある程度の分量(例えばA4サイズ1ページ以上)の文章になると全体構成で印象が大きく変わります。私が良いと感じるエッセイは、例えば、各パラグラフの最初の文だけをつないで読んでいってもエッセイ全体の大意がきっちりつかめます。無駄なパラグラフがあると必ずひっかかりを感じます。

2 結論は最初
エッセイ全体の結論とかパラグラフごとの結論とか、重要なことを最初にクリアに書いてあると非常に読みやすい。結論なしでいろいろ書いてから、こういったことが結論ですって後で突然言われても、「こういったこと」って何だったっけ?みたいになることがよくあります。こういうときって得てして読み進めているときに話の方向性が分からなくて困ったなと思っている時によく起こります。実はそれ結論やったの?みたいなことが後からわかると結構ストレスがたまります。

3 理由と具体例でしっかりサポート
きっちりした理由とふさわしい具体例が示されていると、例えありがちなトピックでも説得力はグッと増します。逆に、おしいなぁと思ったエッセイは、良い主張をしていて理由が出てきて、それを深めるような具体例や個別の話題がいつ出てくるかと期待しながら読んでいるのに、いつまで読み進めても出てこなくて終わっちゃうというものです。待ちぼうけをくらった気分になります。

4 個々の文がシンプル
今まではパラグラフ単位の話ですが、個々の文がシンプルだと意味が取りやすいです。和文でも英文でも長いと主張が不明確になったり、接続詞とか副詞のかかり方がおかしくなったり、「てにをは」が違っていたり良いことはないと思います。魚尾獅も前職のときは、対外文書は常に1文字でも短くできるようにしていましたし、英文に関して言えば、GMATのSCセクションはまさにこのことという感じ。実際、採点しているときにGMATのSCの感覚で見ていました。

5 文章のネタそのものが魅力的
良いエッセイという意味ではネタの重要性は個人的には最終段階だと思っています。どうしても人目を引いたり埋もれたりしないようにという観点から奇抜というか、変わったネタを取りあげようとするものもありますが、あくまで前4点がクリアされていることが前提。ユニークなネタだけであとが出来ていないと読みにくくて大変です。人との差別化を図るという意味では、人には出来ないぐらい個別具体的なネタを取りあげ、さらにそれを理由とより個別的な具体例でサポートするということが大事なのでしょうね。しっかり深く掘れれば、人は簡単にマネできないでしょうし。


ということで、簡単に振り返ってみました。もし、本プログラムに実際に応募された方がこれを見たらあまり良い思いはされないかもしれませんが、特定の個人を想定して書いているわけでもないので、その点はご容赦ください。あと魚尾獅のずるい言い訳ですが、今のコメントの揚げ足で、おまえの文章そうなってないじゃんってのもお赦しを。ブログでそこまでカクカクとは書けないですから(本気で書こうとしても自分でも書けないかも…)。

GMATやビジネス・スクールに出願する際のエッセイ・カウンセリングで得られた経験は結構現場というか実社会に応用力のあるものだったのだなぁと思う今日この頃です(っていうか、ビジネス・スクール自体がやはり常に現場感というか実社会を常に意識しているわけだから当然かもしれませんね)。

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Merlion(魚尾獅)

Author:Merlion(魚尾獅)
SINCE APRIL 2010

第4部 アフリカの奇跡(2014年12月~)

第3部 フランス留学生活(2011年8月~2012年12月)

第2部 留学準備中(2010年10月~2011年7月)

第1部 "Business School"へ挑戦(2010年4月~2010年9月)

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