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ソーシャル・ビジネスのプログラムがスタート

いよいよMBA生活も折り返してを迎えてしまい、第3学期が始まりました。必修科目の受講を終え(もっとも成績は大半が判明せず、ま、のど元すぎればってやつで完全に忘れてますが…)、以前の記事(こちら)でも少し触れましたが、各自が自分の関心に基づき、プロジェクトや科目を選択していくことになります。

魚尾獅は、MBAから離れて、他の修士の課程の学生と一緒に受講する「認証プログラム」(無理矢理日本語にしましたが、こちらではCertificateって呼んでます)という分野別の個別のプログラムのうち、ソーシャル・ビジネスのコースに参加しています(他のコースについても先ほどの以前の記事をご参照ください)。

2009年に立ち上がったこのコース、正式名称は"Social Business / Enterprise and Poverty" Certificatetって言いますが、いわゆるソーシャル・ビジネスをテーマに社会的課題の解決(主に貧困問題の解決)のために企業が何をすべきか、特にビジネスという形態を通じて(単なる慈善活動だけでなく)どう貢献できるのか?というのが主な問題意識です。よく言われるBoPビジネス(Base of Pyramid:低所得者層に対しビジネス面からアプローチし、企業は収益を上げるとともに低所得者層の生活改善に貢献するってやつですね)も当然含まれています。

グラミン銀行で知られる、ノーベル平和賞の受賞者でもあるムハマド・ユヌス(Muhammad Yunus)の著書でも取りあげられている(というか、そもそもこのコースの立ち上げの時にいろいろ関与しているらしいけど)コースということもあり、HECとしてもこの分野はかなり力が入っていますし、毎年毎年、内容を見直し、プログラムの改善には余念がないようです。この点も、ある程度型にはまったコアの必修科目と比べるとかなり雰囲気が違います。

今日は、最初のオリエンテーションの話題を少しだけ。

このコースの責任者である、マーケティングのダルザス(Frédéric Dalsace)教授が最初に言っていたのは、「このコースの成果を計る指標は2つある。1つは君たちが持っている疑問にどれぐらい答えられたかどうか、もう1つは、君たちにさらに新たな疑問を抱かせることができたかどうかだ。」ということでした。既存の答えを教えてもらうためのコースでは全くないので、とにかく現時点で持っている疑問を解消するとともに、結果的に新たな疑問がどんどん生まれてくるはずだっていうことで、確かにそうなんだろうなぁという気はします。誰もがわかる答えが転がっているような話ではないですしね。

では、このコースで対象としているソーシャル・ビジネスってのはどのような分野なのかってことで、非常に単純化したモデルで説明してくれました。3つの軸から従前のビジネスを次のようにとらえます。
 1)担い手:既存企業(特に大企業を想定)
 2)目的:利益の最大化
 3)背景:富裕な先進国

これに対して、このコースでは
 1)担い手:新たな企業(起業家)
 2)目的:ソーシャル・ビジネス(貧困の削減)
 3)背景:所得水準の高くない発展途上国
という次元も加味してアプローチしようということなんです。

このコースは、5つの授業(うち4つを選択)、ソーシャル・ビジネス・ラボと呼ばれるビジネス・プランのコンテスト、そして各界著名人をゲストに招いて行う講演から構成されています。BoPのビジネス・プランを学ぶ授業は、既存企業が途上国で行う利益を追求するパターンと貧困削減のための事業を中心に取りあげますし、貧困問題を取りあげる授業では、先進国(というかフランス)における貧困削減のために既存企業や新たな企業が行っていることを取りあげます。また、起業家に焦点をあてて、途上国で行われる利益追求型の事業や貧困削減のための事業を学ぶ授業もあります。

ということで、担い手、目的、背景の3つの軸に対し、それぞれ既存企業⇔起業家、利益追求⇔貧困削減、先進国⇔途上国と単純化した2つの切り口を加味しながら、ソーシャル・ビジネスをとらえようとしています。まぁ言っていること自体はわかりやすいと思います。

では、このコースから何を学ぶのか。まずは途上国、先進国に関わらず、貧困問題を解決するための新しいモデルを考えること。そしてこのモデルを精査することで、富を創出しどう配分するか新しい方法を探すこと。そして社会における企業の役割について、常に疑問を投げかけられるスキルを身につけること。といったところでしょうか。これだけで難しいというか、正解が簡単に見いだせるわけじゃないってことは想像がつきますね。

このコースの参加者は今年は80名強。7割ぐらいがHECのMBA以外の修士課程の学生です(MBAも修士の一部ですが、通常区別されることが多いです。)。20カ国から集まってきており、MBAとはまた雰囲気が違っています。大げさにいうと、交換留学に来たような気分とでもいうのでしょうか。なんか完全アウェー状態ですね。フランス人が1/3を占めていることもありますが、他にもドイツ人が目立っており、全体として欧州出身者が多いように感じます。また比率的に女性が多く、もちろん年齢層もMBAよりははるかに低いので(20代前半から半ばが多い)、あらゆる意味で魚尾獅にとっては別世界です。なかなか貴重です、これは。またナイジェリア、モロッコ、バングラデシュ、ペルー、フィリピンなど、MBAではあまりお目にかかれない国籍の学生も参加しています。

MBAからの参加者は7人ですが、こちらはなぜかアジア系が多く6人がアジア国籍かルーツがアジアで、1人だけフランス人という組み合わせ。ちょっと不思議な感じ。あと外部からの参加者も来ていますね。ダノン・シュナイダー・ルノーといったフランスの大手企業がプログラムのスポンサーについていることもあり、こういった企業からの参加者も受け入れています。

授業が本格化するのはこれからですが、これから約2ヶ月、ソーシャル・ビジネスの世界にどっぷりと浸れることになりそうです。いろいろと楽しみです。
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theme : MBA
genre : 学校・教育

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Merlion(魚尾獅)

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SINCE APRIL 2010

第4部 アフリカの奇跡(2014年12月~)

第3部 フランス留学生活(2011年8月~2012年12月)

第2部 留学準備中(2010年10月~2011年7月)

第1部 "Business School"へ挑戦(2010年4月~2010年9月)

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