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マーケティングいろいろ

HEC Parisってどんなビジネス・スクール?って関係者に尋ねると、「マーケティングが強い学校」という答えがかなり多いと思います。かくいう魚尾獅もそう思って受験しましたし、面接でもそういう話題になりました。実のところ、勉強するにつれ自分の興味はいろいろ変わってきているのですが、それはさておきHECは、なぜマーケティングで有名な学校なんでしょうか。正直今のところまだ実感まではいたっていません。

ただ他のスクールの友人の話を聞く限りでは、マーケティング関連の科目は多彩なようです。選択科目になって、どれぐらいの授業数が用意されているかってのは、学校の方針や規模など、いろいろ違ってくるでしょうけど、学校の規模の割にはマーケティング系の授業は多いようです。じゃ、多いと何が良いのか?それは、やはり全然タイプの違う教官から異なる知見が得られるってことなんでしょうね。

この第3学期では、マーケティング関連の授業を2つ選択しました。1つは「戦略的マーケティング(Strategic Marketing)」、もう1つは「創造的マーケティング(Creative Marketing)」。ま、授業の名前はこの際あまり重要ではありません。結構適当というか、教えている教官がそもそも授業の名前間違ったりしていることもあるぐらいですから。

授業を選ぶときのポイントにもなりますが、実務家かアカデミックか、ケース重視か理論重視か、議論重視か講義重視か等々、いろんなパターンがあります。実務家=ケース重視=議論重視とかそんなわけでもないです。いずれにしても、正解のない世界を、各教官がいろんな視点から語るのが選択科目の醍醐味なので、うまく選んで異なる知見を得るようにするというのを私は重視していました。そういう意味ではHECはいろいろな機会を提供してくれると思います。

まずは「戦略的マーケティング」の授業の振り返りから。

担当のBharadwaj教授は米国ジョージア大学で教鞭を執っているインド系の先生。HEC以外にもWhartonやIndian School of BusinessとかSingapore Management Universityとかでも教えているみたいです。

この授業の特徴でおもしろいのは、コアのマーケティングや他のマーケティング科目の復習の機会という位置づけなこと。いろんなマーケティング・コンセプトのおさらいの場なんです。そう聞くと、ちょっと華がないというか地味な印象ですが、個人的にはちょうど良かった。ケースもカスタマー・サービスに焦点を当てたスターバックスのケース、BoPターゲットのビジネスに関するダノンの南アフリカでのケース、日本でも一時期展開していた韓国のCyworldによるソーシャル・ネットワークのケース、オンライン・バンキング等に関するスペインBBVA(リーガ・エスパニョールのスポンサーでも有名ですね)のケースなど、国も分野も多彩で普通にケース読みが楽しかったです。

あともう1つ、この授業の特徴はとにかく数字にこだわること。数字に基づいて議論することを徹底しています。このあたりはコアのマーケティングとも、HECっぽいマーケティングのクラスとも違ったところ。インド系の人のステレオタイプなイメージの1つに数字に強いってのがありますが、この先生はホント数字というか計算が速く、びっくり。発言も定量的な根拠を求められるので魚尾獅には厳しかったですけど。

顧客の満足度の違いでどれぐらいの収益が変わるか、いわゆる顧客生涯価値(Customer Lifetime Value)ってやつですね、あとセグメンテーションはオンライン・シミュレーションでしたが、これもかなり数字重視、オンラインのソーシャル・ネットワークやバンキングの話題も、顧客1人あたりのもたらす収益の試算等々、数字を追っかけさせられる授業でした。

でもそれぞれのまとめがちゃんとしているので(授業の組み立てが上手い)、そういう意味では知的満足感も味わえるクラスでした。アカデミック系数字重視で幅広い分野のおさらいができるオトクな授業でした。

一方、もう1つの「創造的マーケティング」は全く違うタイプの授業。HECの卒業生ですが、エルメスやP&Gでバリバリのマーケッターとして活躍した後、今はコンサルティングやったりEMBAやMBAで教えたりしている実年齢より10年以上は若く見える女性教官、Corinne Dauger氏。

アカデミックさは全くないと本人が豪語しているように本人の経験を中心に、ときにはちょっと強引やんって思えるほど自説を強力に展開する。一言でいうと、ブランドを2種類に大別し、ニーズに基づき解決策を提供する機能的なブランドとウォンツに基づく感情的なブランドがあるとして、後者はいわゆるラグジュアリー・ブランドとして、前者のようなおなかがすいたから食べるものを提供するというロジカルで商品中心のマーケティングとは違う、より豊かな経験を提供できるよう創造的なインスピレーションにより食欲をかき立てるようなマーケティングが必要なんだ…みたいなお話しです。

結果的に、HECお得意のラグジュアリー系の事例がいっぱい出てきます。Chanel、Dior、Hermes、Calvin Klein、Porscheも出てきましたね。需要の掘り起こし、陳腐化の防止、いつ商品を変えるか(頻度・程度)等々。リスクを取って、顧客の予期しない商品を世に出すことの大切さ等おもしろい話がいろいろ聞けます。常にインスピレーション・ベースの創造的なビジネスとデータ重視の機能的なビジネスという2つの軸を比較しながら授業を進めるので、一貫性がありわかりやすいです。彼女曰く即興性のあるジャズ・オーケストラと機能的なシンフォニー・オーケストラの違いのようなものだって言ってたけど、まぁわからなくはない。

あとデザイナーとのつき合い方(議論はしかけてよいが一方的な判断はするな、時間は多めに与えるべきだが期限は明確に等々)、広告戦略の分析とか、ちょっとしたTIPSがちりばめられている感じです。

個人的にはそんなにラグジュアリー系のビジネスには興味はなく、ビジネスのためとはいえ、消費を煽るがごとくいろんなものが世に出てくるのは経済的な効果があることはわかりつつも、??って思うことも多いのですが、話は面白いです。他にもラグジュアリー系のマーケティングのクラスはいろいろあるので、そういうのばっかり取っていると飽きてくるでしょうが、魚尾獅は初めてだったので新鮮でした。

かなり自信満々な感じで、あまり異論を認めない?雰囲気が漂っていますが、自分との意見の一致不一致は別にして、メッセージが明快なので、賛成でも反対でも自分の頭の中を整理するのにはよい機会でした。

今学期受講した2つのマーケティングのクラスでも全く違う世界でしたので、いかに教官の数だけ違う世界があるのかわかっていただけるかと思います。まだHECのマーケティングの全体像はわかっていませんし、自分自身もマーケティングに没頭するつもりはさらさらないですが、選択肢が多いことだけは間違いないかと思います。なので、やはりHECの売りの1つってことで間違いはないのかもしれませんね。
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theme : MBA
genre : 学校・教育

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SINCE APRIL 2010

第4部 アフリカの奇跡(2014年12月~)

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第2部 留学準備中(2010年10月~2011年7月)

第1部 "Business School"へ挑戦(2010年4月~2010年9月)

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