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ビジネス倫理~実はHECの大人気授業

今学期、HECのMBAでは、40科目ぐらい選択科目が開講されていて、その中から6科目履修しなければならないことになっています。これとは別にバックボーンと言われる、専攻と言うほどでもないのですが、自分が力を入れて学びたい分野を、戦略、ファイナンス、マーケティング、起業の4分野から選ぶというのが、HECの秋学期のシステムです。

その40科目の選択科目のうちでおそらくNo.1かもしれない人気科目、それが「倫理とパフォーマンス」という授業です。人気の理由はHECならではというか、とにかく他では味わえない一風変わった授業構成だから。人気が高いため、優先順位を上げて申し込まないとあっさり抽選で外れてしまいます。魚尾獅も前学期に外れたのですが、今学期も手を挙げたところ幸運にも取ることができました。

1. 2泊3日の課外授業
 いわば合宿スタイル。昼食時も夕食時もみんなでいろいろな話が飛び交います。もちろん夜中でもワインとともに議論することになるのですが。朝から晩までどっぷりです。実際は前泊しているので3泊4日ですが。

2. 授業は修道院で
 授業はベネディクト会系の修道院で行われます。授業を担当するのは神父(司祭)さんです。キリスト教に関する知識がないので間違えた表現であればお許しください。この神父は元弁護士で、かつ大企業の幹部にコーチングのコンサルティングをしているコンサルタントという面もあります。コンサルティングのwebサイトにもHECのことが少し触れられています(こちら)。

 修道院はこちら。
IMG_1330.jpg

 歴史を感じさせる外観ですが、中は非常に現代的。左の大柄な方が神父さん。
IMG_1323.jpg

 この修道院が、また学校から遠いんです。片道休憩なしで5時間半のドライブ。立派な旅行です。リヨンよりさらに南。サン・テティエンヌの近くですね。途中の道も真っ暗でどこに行くんだろうと相当不安になりました。途中、食べるところを見つけるのも一苦労だったので。でもなかなか普段味わえない貴重な旅でした。

3. クラスメイトの新たな一面を知る機会にも
 今回は12名参加しています。大半が魚尾獅と同じ2011年9月入学ですが、パートタイムのMBA生や2012年1月入学のクラスメイトも参加しています。私の場合は全員元々知っていましたが、さらに酒を酌み交わすことで、クラスメイトの今まで知らなかった面(宗教、政治等)、特に普段はセンシティブなので話題としては避けられがちな部分を今回はよく話した気がします。普段はどうしても音楽ガンガンみたいな場所で飲むので、1年間のつき合いがあるクラスメイトでも、今回のような落ち着いた飲みの方が話はしやすいですね(おっと、別にここに飲みに来たわけではない…)。

4. ゲスト・スピーカーとのセッション
 神父さんは、簡単なレクチャーとあとはゲスト・スピーカーに来ていただき議論のモデレーターになってくれます。単なる講演というよりはじっくり話を聞いたり、食事も一緒に取るので濃密な時間が過ごせます。我々の時は、電機部品を扱う中規模企業等でCEOを歴任されて自らコンサルタントとして企業されている方と、最終日にはスーパーのカルフールのNo.2が来られました。

5. 食事とワイン
 食事は郷土料理というかシンプルで野菜の多いヘルシーなもの。ワインも飲み放題です(修道院と酒は切っても切れない関係だし)。これが目当てとまでは言いませんが(一応)、これがさらに魅力を高めているのは偽りない事実です…。

 とある日のランチ。前菜ではもりもり野菜をいただき、これがメイン。
IMG_1337.jpg


 授業の進行は、最初にグループに分かれて、倫理にちなんだ質問を先にリスト化します。これらはメンバーのこれまでの仕事における具体的な経験に基づいたものが挙げられます。これを元に、基本的なレクチャーのあと、ゲスト・スピーカーと議論したり、ゲストの実ビジネスにおける経験をケース形式で、どういう行動を取るべきか、みたいなことをグループで発表したりするわけです。

 倫理とは何か(偏見なしに判断ができるのか)、倫理とお金(コミッションか賄賂か等)、倫理と企業(上司が非倫理的な行動を取った場合どうするか、同業他社がそういう行動を取った場合どうするか等々)倫理と家族等々。いろいろ多岐に渡りました。

 自分自身は役人出身で、それなりに倫理観を考えさせられるような場面にも遭遇してきたのですが、自分の経験と比べても、やはりビジネス・シーンで遭遇する場面はまたひと味違います。利益を追求するという過程の中で、相手を出し抜いたり、首を切ったり、競争相手を徹底的に叩きつぶしたり、相手が企業であれ個人であれ、あまり自分が経験したことのないようなタイプの現場をくぐり抜けています。

 役所も個人に対するインパクトというか影響力は強いし、権限もあるので、板挟みになることは珍しくないのですが、ある程度理屈と筋を通すことが求められていることもあり、結果として、妥当な着地点を探すことがより容易だったのかもしれません(今、思えば…ですが)。追い求めてきたわけじゃなかったってことを改めて実感しました。役所も民間も預かったお金でパフォーマンスをしてアウトプットを出すという意味では本質的な違いはないという点を重視してきましたし、それ自体は間違っていないと今でも思っていますが、個別のケースで見ると、意思決定のプロセスや意思決定時の環境というのは役所とビジネスの第一線では異なる面も少なからずありますね(もう少しこの違いを精緻に整理したいのですが、まだ出来ていません)。

 この授業での収穫は何だったのだろう、と考えたとき、やはりビジネス・リーダーとして倫理的な問題に直面したときにどう振る舞うか、リーダーが危機で以下にリーダーとしての能力が試されているか、ということになるのでしょう。今回の授業では、そういうときほどプロフェッショナリズムに徹して、自分の仕事をきっちりやりとげることが取るべき対応のベースになっていることを実感しました。授業で扱ったケースもすべて実例ということもあり、あまり具体的にここで書けないので、読み手の方々には抽象的な言い回しでしかお伝えできないのは心苦しいですが。

 とにかく、
 1) マネジメントのスタイルとバリューをはっきり示すこと
 2) それにより従業員が仕事に誇りを持てるようにすること
 3) 顧客をだますべきではないこと
 4) 他社がやっているから良いという問題ではない
なんてことは、繰り返し強調されていたように思います。

 当たり前ではあるんですが、どれだけシビアな場面に直面しても、見失わず、当たり前のことに帰結すべきであり、それを実行するためのソフト・スキルが求められているということでしょう。まさにリーダーの仕事ですね。MBA自体がリーダーを育てるためのプログラムなので、まさにこの授業もMBAプログラムらしい、MBA生にふさわしいだったんだなと今振り返っても思います。

 非日常的な環境で、日常やり過ごしてしまいがちな事柄をじっくり考える機会、クラスメイトの別の一面を知る機会、いろいろな意味で有意義な機会でした。

 山の中というロケーション。確かに非日常的。
IMG_1331.jpg

 子馬を餌付けするクラスメイトたち。
IMG_1339.jpg
 
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theme : MBA
genre : 学校・教育

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第4部 アフリカの奇跡(2014年12月~)

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第2部 留学準備中(2010年10月~2011年7月)

第1部 "Business School"へ挑戦(2010年4月~2010年9月)

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